職人の素晴らしさに震える

私の職場はお茶の水周辺にある。

先日一時帰国した夫(現在自宅待機中残り一週間)に頼まれて時計の電池交換をしに会社から歩いて7分程のおじいちゃんが1人でやっている小さな時計店にやってきた。

おじいちゃんは近所のお友達であろうおじいちゃんと談笑中だったが快く時計をみてくださる。

もうここから感じが良い!

年輪を感じるお店の中の沢山の時計は全て現時刻にきちっと揃っている。

もうそこからおじいちゃんの職人気質を感じる!

何を隠そう私は職人が大好きだ!

職人といっても昔気質でその人なりの美学を持ち合わせた真面目一徹というような眉毛が太そうな職人さんが好きだ。いや、眉毛はあまり関係ないです。

 

とにかく私の嗅覚は

「この方、ただモンじゃねえな」と既に嗅ぎ分けていた。

 

夫のオメガの時計は武骨ながらアウトドアにはバッチリのseamasterである。

専用の小さな拡大鏡を右目にはめ職人は唸った。

繋ぎ目が錆びておると。

そこを綺麗にしてくださり電池交換をしてくださった。

電池交換も特殊な機械に時計を挟みギリギリと裏蓋を開け練り消しのようなものに蓋を押し付けご開帳である。

その所作には一切無駄なし!

だがにこやかに説明してくださりながら夫の時計は再び時を刻み始めた。

偉ぶる事なくちゃくちゃくと正しく柔らかに仕事をこなす職人は店を出る私に清らかな風は吹き込むようなそんな余韻さえ残してくれた。

合計2,500円。

ありがとう職人!

素晴らしい仕事ぶりでした。

そして近くの饅頭屋で苺大福を買い私は帰路を急ぐのだった。

職人って気持ちいいよね!!